ピエロ・ポライウオーロ/Piero del Pollaiolo（1441-1496）

28　ピエロ・ポライウオーロ/Piero del Pollaiolo（1441-1496）

1470年中旬　女性の肖像/Portrait of a Woman(メトロポリタン) Tempera on wood

1480年　女性の肖像/Portrait of a Lady（ウフィッツイ） Tempera grassa on wood

ピエロは兄アントニオと二人でフィレンツエ、ローマで活躍し、様々な分野で活躍した。この２枚の女性プロフィール(61は兄の作品かもしれない)は、15世紀後半にフィレンツエで制作されたなかで傑出してすぐれたものである。

ちなみに、なぜプロフィールが主流だったかというと、ローマ以来の伝統であったことに加えて、画家がモデルを長時間凝視しやすいことが大きい。正面から相手を見据えるのは、画家、モデル双方にとって心理的なストレスが大きいからである。