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Niwayama Gallery 庭山ギャラリー

Artist

67  コレッジョ/Correggio (1489-1534)

1512-12/15年 栄光の聖母子/Madonna and Child in Glory(ウフィッツイ) Oil on panel

コレッジョは、パルマの画家で、彼の描いたパルマ大聖堂天井の大群像図は多くの旅行者のパルマ訪問ブーム巻き起こしたほどだ。この作品は、彼の画業の初期のころのもので、天使が奏でる弦楽器の音楽に満ちている画面がソフトな筆致で描かれている。マリアの表情も魅力的である。

  • AP188
  • AP188-2

1518-20年 礼拝中の聖母/The Virgin in Adoration of the Child(ウフィッツイ) Oil on canvas

メディチ家に保有されていたこの絵画は、マリアのイエスへの愛情だけをテーマにしたものである。マリアの眼の動きは描かれていないが、かえって、イエスを見つめる無限の愛が宿っていることが感じられる。

  • AP189
  • AP189-2

1524年頃 バスケットの聖母子/The Madonna of the Basket(ロンドン)Oil on wood

エジプトに逃れた聖家族の日常の一コマである。膝の上でむずかるイエスをあやすマリアは、あくまで優しい。マリアの眼差しは直接描かれていないが、こうした表情の女性を美しいと感じる鑑賞者も多いはずだ。画家の筆致のソフトさは、鑑賞者の想像力を刺激している。

  • AP190

1525年頃 ヴィーナスとキューピッドを見つけるサテュロス/Venus and Cupid Discovered by a Satyr,also known as Jupiter and Antiope(ルーブル)Oil on canvas

官能性の高い絵画として有名である。眠っている女性を覗き見るという動きをいれて男性の下心に訴えるテーマをどの画家が最初に試みたのか不明だが、本作品は試みの初期のものであろう。裸の女性を美しく描くことはやさしくはない。この作品は下品に堕することなく成功している。

  • AP191

1526年頃 聖カタリナの神秘な結婚と聖セヴァスティアヌス/The Mystic Marriage of St.Catherine in front of St.Sebastian(ルーブル) Oil on wood(poplar)

本作品は、アレクサンドリアの聖カタリナが、幻想の中でマリアによってイエスと婚約させられた話をテーマにしている。ここでも、マリアは婚約のために指輪に目を向けており、鑑賞者にまなざしは見えない。コレッジョが描くマリアの顔立ちはこの作品のように、比較的四角っぽく中高で、顎は張っているものが多い。

  • AP192

1530年頃 ジュピターとイオ/Jupiter and Io(ウイーン)

ジュピターが雲に隠れて、イオを誘惑する場面。このイオのモデルも前作までと同一である。先にアップしたティツアーノがヴィーナスの後ろ姿をテーマにしたのは1560年の作品(AP185)だから、それ以前に描写した本作の新規さはイオの官能の顔つきとともに女性の魅力を表現する幅をティツアーノに先んじてひろげたといえる。

  • AP193

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