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Niwayama Gallery 庭山ギャラリー

Artist

07  カンピン/Robert Campin(1380?-1444)

1427年頃 キリストと聖母/Christ and the Virgin(ワシントン) Oil and gold on wood panel

カンピンは、初期フランドル絵画にあって、国際ゴシック様式を脱却して、量感を持ち、宗教感情を劇的に表現する人物像の創造に大きく貢献したとされている。この絵では、キリストが窓枠のように見える枠に手をかけてこちらを見ており、観者と手を触れあわん近距離で相対している。珍しい構図であるが、キリストに宗教的な威厳性を持たせるよりも、市井の仲間とほぼ同じ目線に立って聖母子を描いている。聖母は美人ではあるが、隣人にいるようなタイプである。フランドルは宗教絵画においてイタリアよりも一歩早く世俗化に踏み出したといえる。聖母子に光輪があるが、背景の壁のデザインと見間違えるほど溶け込んでいて、宗教色が抜けている。

  • AP11

1440-60年 庭園にいる聖母子と聖人たち/Madonna and Child with Saints on the Enclosed Garden(ワシントン) Oil on panel

カンピンのフォロアーによって描かれている。カンピン風の人物描写になっており、細部の描写も丁寧である。

  • AP12
  • AP12-2

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