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Niwayama Gallery 庭山ギャラリー

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08  ヤン・ファン・エイク/Jan Van Eyck (1390-1441)

1434年頃 聖母の前で祈る宰相ロラン/Chancellor Rolin in Prayer in front of the Virgin,also known as Virgin andChild with Chancellor Rolin(ルーブル) Oil on wood

エイクは、初期フランドル絵画の創始者で、彼の工夫による油絵具は描写の細密可能性などを飛躍的に増大させた。その工夫はメッシーナを介してイタリアに伝えられる。

エイクは、この絵の注文主であるブルゴーニュの宰相ロランを画面に取り込み、聖母子と対面させている。絵画全体の写実性の高さは油彩画の特色が活かされており、美術史的にもルーブルの至宝の一枚であろう。エイクが特定のモデルによったのかは不明であるが、聖母の顔つきはエイクの描くその他の聖母にも共通するところが多い。エイクの描くその他の肖像画の個性ある迫真性と照らし合わせると、この聖母も何らかのモデルがいたと推測できる。顔自体に陰影をつけて立体感を強調するなど、表現技術にも工夫がみられる。聖母の光輪はもはや描かれていない。

  • AP13
  • AP13-2

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