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Niwayama Gallery 庭山ギャラリー

Artist

41  ロレンツオ・ディ・クレディ/Lorenzo di Credi(1459?-1537)

1480-85年 受胎告知/Annunciation and three stories from Genesis:the Creation of Eve,the Original Sin and Expulsion from Paradise(ウフィッツイ) Oil on panel

ロレンツオは、ヴェロッキオの弟子で、工房で先輩のレオナルド・ダ・ヴィンチが去った以降は、同工房の中心として活躍した。この作品は、彼の優美な画風を代表するもの。純潔なマリアを表現しているが、髪の筆致にはレオナルドの影響が見て取れる。

  • AP106
  • AP106-2

1490年 ヴィーナス/Venus(ウフィッツイ) Oil on canvas

ロレンツオは、後年、サボナローラに感化されたが、ギリシャ彫刻に範をとったこの作品はそれ以前のもの。サボナローラの厳格な教えの影響で、裸体画や、美人画は、フィレンツエでは破棄の対象にされたが、この作品が運よく残ったのは、400年にわたってメディチ家の邸宅に隠されていたことによる。ボッティチェリのヴィーナスが描かれたあと15世紀後半には想像以上に裸体画が描かれていたかもしれない。しかし、サボナローラの寒々とした宗教改革の空気が去るまで、画家たちも裸体画のモチーフを避けていたのだろう。裸体画は、結局、16世紀にヴェネチアのジョヴァンニ・ベリーニの登場を待つことになった。それはそうとして、この作品は裸体画としての魅力はいまいちである。

  • AP107

1500-20年聖母子と洗礼者ヨハネ/Madonna and Child with the Young St.John the Baptist and Angels(ウフィッツイ) Tempera on wood

この当時、結婚や誕生を祝うためにこの手の絵が流行して、ロレンツオ工房も夥しい注文をこなしている。家族が集う居間に掛けてもなんの違和感もなく、マリアは美人過ぎず、世俗化された身近な聖母子像である。

  • AP108
  • AP108-2

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