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Niwayama Gallery 庭山ギャラリー

Artist

134  コロー/Camille Corot(1796-1875)

1868-70年 真珠の女/The Woman with the pearl(ルーブル)Oil on canvas

コローは画家としての初期には、もっぱら風景画を描き、その膨大でエネルギッシュな作品は、今でもルーブルの壁面を埋めている。光を取り入れたりするなど、近代的な要素が印象派の先駆けとして後世に影響を与えたが、はっきり言って退屈な絵がほとんどで現代においてはあまり見向きもされていない。結局、彼の作品で人気が続いているのは、晩年に描いた本作品を代表とする女性画である。本作品は、コローが死ぬまで身近においていたもので、愛着があったのであろう。穏当でなんのてらいもなく美人をモナリザ風構成で描いている。このような安心して見られる美人画は日本における美人画のプロトタイプになっているのではないだろうか。

  • AP298

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