写真を読み込んでいます
少々お待ちください

Niwayama Gallery 庭山ギャラリー

Artist

127  ローレンス/Sir Thomas Lawrence(1769-1830)

1790年 エリザベス・ファーレン/Elizabeth Farren,Later Countess od Derby(メトロポリタン)

ロンドンに修行に出たローレンスは、レイノルズの親切でロイヤルアカデミーの生徒になり、その後は肖像画の巧みさでたちまち評判となった。60歳で亡くなるまで生涯独身で最後の10年間はアカデミーの会長職を務めた。本人以上に立派で綺麗に描いてくれるという評判が彼の人気の秘密だったそうで、あり得る話だ。この作品のモデルは、アイルランド出身の女優で、描かれた当時は彼女の人気はピークだった。また、この作品は、2年後に亡くなるレイノルズの肖像画家としての跡を継ぐに十分な力量を示したものとして世間にアッピールする効果も伴ったようだ。

  • AP289

1803年 エミリーラムの肖像画/Portrait of the Hon. Emily Mary Lamb(ロンドン) Oil on canvas

モデルは16歳の女性で、こちらを振り向いた顔を捉えている。人物の動きを描きとめるのは画家にとっての目標の一つだが、気さくな雰囲気の中で素早い絵筆さばきでこれを成功させている。モデルに長時間このポーズをさせるのは困難だから、画家の腕の見せ所だったであろう。

  • AP290

1806年頃 レディ・キャリントン/Paulina,Lady Carrington(ロンドンポートレートギャラリー) Oil on canvas

モデルの女性はセイロンの首席判事と結婚した人で、夫とともにセイロンからイギリスの帰郷したときに描かれたもの。モデルは、いささか蠱惑的な雰囲気をまとっていて、この絵を前にして戸惑いを覚えた。品がないと嫌う人もいるだろうが、美人画の典型と支持する人もいるだろう。

  • AP291

Artist

目次へ戻る
PAGE TOP