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Niwayama Gallery 庭山ギャラリー

Artist

94  ムリーリョ/Bartolome Esteban Perez Murillo(1617-1682)

1650年頃 聖母子/Virgin and Child(ピッティ) Oil on canvas

スペインは、エル・グレコ、ヴェラスケスやゴヤなど知名度も高い世界史的画家を輩出しているが、わかりやすく誰からも無条件に愛されている絵を描いたのは、ムリーリョが最右翼だろう。
ピッティ宮殿は、質の高い絵画が天井まで壁面を埋め尽くし、撮影には難儀する。天井付近の絵は、ほとんど写真にならない。この絵画は下段にあるが、光線が入り込む。しかし、絵画の魅力はそんな支障をものともしない。
ラファエル以降、世俗化されたマリアをこれほど魅力的に描いた画家はいなかっただろう。宗教画と美人肖像画の境目にある絵画だが、絵画の醸す気品の高さから、宗教画というべきか。

  • AP245
  • AP245-2

1660-65年 エジプトへの逃避の休息/Rest on the Flght into Egypt(エルミタージュ) 

このテーマはどの宗教画家も一度は描くものだろう。マリアの衣装は、ルネッサンス以来の動向を見てみると、ラファエロもそうだが、赤を使うことが多い。ラピスラズリを使うために紺の衣装との組合わせも多い。ムリーリョは落ち着いた赤を使い、家族のひとときの休息の様子を描いた。

  • AP246

1665年頃 セヴィリアの聖母/The Holy Family ,known as The Virgin of Seville(ルーブル)

ムリーリョはその生涯のほとんどをセヴィリアで過ごし、宗教画を制作した。この聖家族は、マリアの夫ヨハネがいない。洗礼者ヨハネとマリアの母エリザベツがイエスを崇めているかのような姿勢を示している。

  • AP247
  • AP247-2

1670-72年 聖母子/Virgin and Child(メトロポリタン) Oil on canvas

イエスが、こちらに視線を向けているが、子細に見ると、目線はあっていなくて少しずれている。それはともかく、イエスがなにかに気を散らせてマリアがこれを見守る瞬間のシーンである。マリアの赤と人肌とのツートーンの画面構成は静謐な空気感を醸している。

  • AP248

1680年 無原罪懐胎/Immaculate Conception(エルミタージュ) 

まだあどけなさの残るマリアの可愛らしい顔つきはどうだと作者が言っているようだ。対抗宗教改革にあってマリアはカソリックのヒーローになり、このテーマは好まれるが、その中で最高の魅力度を有する。
ムリーリョの同じテーマの絵画もそうだが、画面右下に相当広く黒い雲がかかっている。なぜ黒なのか、小生には理解できていない。

  • AP249
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