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Niwayama Gallery 庭山ギャラリー

Artist

93  カルロ・ドルチ/Carlo Dolci(1616-1686)

年代不詳 聖カテリーナ/St. Catherine(エルミタージュ) 

ドルチは、信心深く一生を宗教に捧げたように言われる。そのため現代人の意識にそぐわないなどと評されるようだが、絵画は通俗的で甘美な世界を映しており、現代でも人気のないはずがない。聖カタリナを描いた本作も明暗を上手に使い、調和がとれた仕上がりで、一つの美人像になっている。

  • AP241

1649年 三王礼拝/The Adoration of the Kings(ロンドン) Oil on canvas

ロンドンナショナルギャラリーのガイドブックで、この絵画を1990年に購入した理由をのべている。ひたすら信心にまい進した画家の作品は現代人に合わないといいながら、彼のデッサン力、入念さ、完璧な技術、人物像の上品さ、彩色の大胆さ、詩的な強烈さをじっくりと眺めると神の恩寵に溢れ、権力者が幼子に忠誠を誓う世界に引き込まれると力説している。

  • AP242

1655年頃 悲しみの聖母(西洋美術館) Oil on canvas

ドルチの小品が我が国にあることは嬉しい。妻をモデルに描いたとされるマリア像だが(異説も出されているらしいが)、悲しみのマリアと題されている。もともと顔の表情は鑑賞者に多義的な理解を可能にするが、特に周囲の状況が不明な絵画はそうである。

  • AP243

1650年頃 聖母子/Madonna and Child(ピッティ)

ピッティ宮殿の王の礼拝堂を飾るこの聖母子像は、その額縁があまりにも豪華なので(コジモ3世が息子に贈ったもの)、一部が見える形で紹介する。この絵は立ち入りができない部屋の横壁真ん中に掲げられており、どんな工夫をしても斜めからの撮影であるので、人物にゆがみが出てしまっているが、それでもこの聖母子像の素晴らしさはご理解いただけるであろう。貴族の居間をかざる世俗化されているがなお宗教画として、マリアの女性としての魅力、イエスの幼子としての愛らしさがともに溢れている。

  • AP244
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