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Niwayama Gallery 庭山ギャラリー

Artist

158  ルーベンス/Peter Paul Rubens(1577-1640)

(AP328) 1622年頃 王妃の教育/The instruction of the Queen(ルーブル)Oil on canvas
(AP329) 1636-38年 ヘレナ・フルメン/Helena Fourment(ウィーン)

肉体が氾濫しているようなルーベンスの裸体画群を美術館で鑑賞していると、やや食傷する向きも多い。(AP328)は彼の裸体画としては比較的引き締まったもの。王妃の教育を見守る三美神である。画家を見つめる美神がいるが、こうしたちょっとしたおふざけを彼はよくする。(AP329)は、彼の二番目の妻を描いたもの。モデルのポーズは、古代ギリシャの彫刻家プラクシテレスの代表作ークニドスのヴィーナスーを想起させ、体を纏う毛皮の存在は、ティツアーノの毛皮の少女(AP178)をヒントにして描いたかもしれない。妻の肖像画といえるが、妻を裸体画で描くところがルーベンスなのである。ちなみに53歳のルーベンスが15歳のヘレナと結婚したのは、1630年だった。

  • AP328
  • AP329

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