今年の千鳥ヶ淵の桜は、早く咲いたせいか、熟さないまま開花したように花の勢いが弱いように見えた。もっとも、長期的には、千鳥ヶ淵の桜はすでに盛りを過ぎて衰退の時期に入っているだからかもしれない。１０年前に撮影したデータと比較すると、明らかに綺麗さがちがう。ブログに紹介するような桜はもう撮れないかもしれない。これに反して、国立劇場前には各地からえりすぐりの桜が集めて植えられ、樹勢も元気なものが多い。しかし、国立劇場の建て替えに伴い、すべての桜が伐採されると新聞に出ていて、現地の管理人に聞いたら、何の情報ももらっていませんと憮然としていて、少し同情した。あいにくだが、３月２３日に撮影したときは、すでに時期に遅れ、しかも雨模様で気に入った撮影ができなかった。私が一番好きな桜は「神代曙」であるが、これが見納めとおもい、昨年３月２９日に撮影したものを掲載する。撮影日が一年違っているが、正しい撮影日を入れると、ブログの過去の箇所に紛れ込んでしまうので、苦肉の策で今年の日付にしている。