諏訪智美さんが2020年に日展出品した「いのち」である。赤橙と黄の組み合わせは、カエデの紅葉につながる豪華な色合で、ことのほか美しい。日本画の特色である装飾性は琳派にも通じる期待がある。諏訪さんは筑波大学助教として遊漁表現の研究をされているが、生物存在を超える魚の表現を期待したい。