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Niwayama Gallery 庭山ギャラリー

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266  AP473 1907年 青い裸婦ービスクラの思い出(Blue Nude)

ボルチモア美術館 Oil on canvas

マティスの画歴で重要なポイントになる裸婦像である。19世紀に流行ったアカデミズム裸婦像へ反逆するような空前の描写で、背景としては彼が刺激を受けていたアフリカ彫刻の影響が見て取れる。ちなみに背景のパームは1906年に北アフリカに初めて旅行をしてアルジェリアで見た景色を反映していると指摘されている。1906年は、マティスが心の師と仰いだセザンヌが亡くなった年である。ボルティモア美術館の解説では、この作品はセザンヌへのオマージュである。美術館の付したタイトルには、「ビスクラの思い出」は記載されていない。しかし1931年開催のマティスの個展でこの副題が付されていた(天野知香)ので、本稿でもこれにならった。

  • AP473

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