Niwayama Gallery 庭山ギャラリー

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マティス美術館

内外で撮りためたマティスの作品をまとめてアップする。各美術館ごとに所蔵作品のインターネット公開は進んでいるが、美術館を横断的に画家の作品を統一的に公開されることはない。自分で撮りためたマティス作品のほかに適法に画像データを取得してマティス全作品としてアップすることも一考だが、あくまで自分で撮影したことを前提にするのが本ブログの趣旨だから、これは採用しない。それでも内外の文献でマティスの代表作とされる画像の7-8割はカバーされているだろう。

作品のタイトルは、以下の考え方によった。所蔵美術館が付したタイトルを原則的に採用し、邦訳があって周知されている場合にはこれを併記した。英語・仏語のタイトルは邦訳していない。タイトルがつけられた経緯は知らないが、これを明らかにする資料集などはないのであろうか。

マティスは、ピカソと比べると日本での人気もいまいちである。西洋美術史WHO’S WHO(美術出版社)では280名の画家が紹介されているがマティスははいってもいない。ちょっと残念だ。

マティス論を論じる目的ではないので、作品を自体をとおしてマティスの理解を願うという姿勢で作業を進めた。

作品の中には、マティスの真作かと疑問を呈したくなるようなものもある。作品にマティスのオーラが感ぜられず、やる気のない投げ槍の絵画にしか見えないものもあるが、そこには深入りしていない。

これだけのマティスを一気通貫的に簡便に鑑賞できるのは、私のブログのような形が一番であると思うが、そのようなブログの存在はまだ知らない。学問的にはなんの意味もない作業であるが、そうした酔狂な作業をする人もいないということだろう。

今年の東京都美術館でのマティス展に刺激を受けて、今回の作業を思い立った。国内の美術館でマティスの撮影が可能なところがあるが、その撮影は後日にして、取り合えず、163枚をご覧いただきたい。

天野知香(マティス・東京美術、その他)、米田尚輝(アンリ・マティス作品集・東京美術)グザヴィエ・ジラール(マティス・創元社)の各著作にはお世話になった。感謝申し上げる。

 

 

 

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